東海経堂マンション

Overview

マンション概要

マンション名

東海経堂マンション


交通

小田急線「経堂」駅 徒歩5分


所在地

世田谷区経堂1-28-4


建築年月

1972年 5月


構造

鉄筋コンクリート造8階建


総戸数

60戸


新築分譲主

東海土地建物


施工会社

大日本土木


専有面積

43.62m2 〜 66.00m2


価格相場

★★★☆☆


売り出しレア度

★★☆☆☆


外壁カラーのチョイスが微妙な東海経堂マンション

 東海経堂マンションは1972年に東海土地建物によって分譲された、8階建のマンションです。
 同社は1970年代から80年代にかけて、東京・神奈川・埼玉にて社名でもある東海の名を冠したマンションを多数販売していました。
 すでに東海土地建物は現存していない会社と思われ、平成バブル崩壊とともにその名を消すこととなったのでしょうか。

 そんな東海経堂マンションの外壁は極薄グリーンの吹付塗装がなされ、ところどころあしらわれたレンガ調タイルとのカラーバランスが何とも言えないミスマッチ感を覚えます。
 もともとはホワイトの吹付塗装で全体的に違和感はなかったのですが、大規模修繕工事の実施に伴い現在のカラーに塗り替えられ、個人的には前のほうが好きでしたね。

駅チカながら静かで自然が身近な環境

 東海経堂マンションは最寄駅の経堂から徒歩5分ほどの距離にありながら、周辺はマンションなどが建ち並ぶ住宅街に立地しています。
 マンションに接する南・北両面道路ともにクルマや人通りはそれほど多くないため、比較的静かで穏やかな暮らしが期待できるでしょう。
 食料品の買い物はライフ経堂店が徒歩4分ほどで利用できるほか、多くの商店で賑わう「農大通り商店街」も徒歩2分ほどでアクセスできるので利便性は相当高いです。
 また、マンションの南側道路向かいの街区を挟んで烏山川緑道が流れていて、自然を身近に感じられる環境もまた良きですね(ただし浸水リスクには注意)。

築古マンションゆえに気に留めておきたいこと

 東海経堂マンションの住戸は専有面積が40㎡台と50㎡台を中心とする、ややコンパクトな間取りで構成されています。
 新築当初は2DK若しくは3DKだった間取りですが、現在はそれぞれ1LDKや2LDKに改装してリビングを広げて使っている住戸が多い印象ですね。

 住戸は南・東・北向きにそれぞれわかれていますが、条件面においては南向き住戸がダントツに優れていることでしょう。
 というのも、南向き住戸のバルコニーの先には敷地内駐車場が並んでおり、さらにその先には幅員にゆとりのある道路があるため東・北向き住戸と比べて明るさや開放感がまったく異なるからです。

 そして東海経堂マンションで注意すべき点としては、いわゆる旧耐震基準(※1981年5月31日以前の建築確認)で建てられていることでしょうか。
 旧耐震基準は「震度5強では倒壊しない」ことをベースとしているため、昨今日本中で頻発する大地震のニュースを聞くたびに少し不安な気持ちになるのもやむを得ないでしょう。

 まぁでも「震度5強では倒壊しない≒震度6で倒壊する」という話ではありませんし、あまり気にしすぎても仕方ありません。
 ただし、金融機関によって旧耐震基準物件への住宅ローン審査が厳しくなるところもあるため、その傾向が今後広がりを見せると買主側の資金調達力が落ち、結果的に売買価格が下がる可能性があることは留意しておきたいですね。

 最後に、築年数はかなり経過しているものの駅から近い東海経堂マンションは、リノベーション業者にとって手を出しやすいからか、売り物件の多くはリノベ済みであることが多いです。
 これは一般個人の買主よりもリノベ業者のほうが資金力が豊富なうえ決断も早く、さらに同業他社との競合の末に一般個人の買主よりも買取価格が高くなる傾向にあるからですね。

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この記事を書いている人

 仕事では20年以上世田谷のマンションの売買仲介とリノベーション再販を行い、プライベートでも世田谷のマンションに20年以上居住。

 個人では過去に世田谷のマンション購入9回、売却5回、理事3回を経験するなど、ふと気づいたら生粋の世田谷マンションマニアと化していました。

 そんな私の経験が「マンション購入を検討しているけれど悩んでいる…」という方の参考になれば、とページを作成しています。もっと詳しく知りたい方や、マンション購入のサポートを希望される方は、お気軽にお問い合わせください。