桜丘フラワーマンション

Overview

マンション概要

マンション名

桜丘フラワーマンション


交通

小田急線「千歳船橋」駅 徒歩15分


所在地

世田谷区桜丘3-17-10


建築年月

1977年 3月


構造

鉄筋コンクリート造4階建


総戸数

44戸


新築分譲主

長谷部産業


施工会社

長谷部建設


専有面積

36.72m2 〜 72.27m2


価格相場

★☆☆☆☆


売り出しレア度

★★☆☆☆


クラシカルな装いの桜丘フラワーマンション

 桜丘フラワーマンションは1977年に長谷部産業(現、長谷部開発)によって分譲された、4階建のマンションです。
 同社は1960年代から80年代にかけて、主に東京・神奈川にてフラワーマンションの名を冠したマンションを多数販売しました。
 なお、長谷部開発は平成バブル崩壊を乗り越えて今なお現存する会社ですが、現在は不動産売買仲介や管理業をメインに手掛けているようですね。

 そんな桜丘フラワーマンションの外壁はホワイト色の吹付塗装がなされ、東側壁面のみレンガ調タイルを貼ったクラシカルな装いが特徴的です。
 エントランスアプローチは改修工事が行われ、新たにスロープが設置されたバリアフリー仕様に生まれ変わりました。

大きめの公園が近い低層住宅街に住まう

 桜丘フラワーマンションは駅からの距離は遠いですが、そのぶんマンション周辺は建物の高さに最も厳しい第一種低層住居専用地域となっています。
 マンションの目の前の道路は交通量もそれほど多くないため、静かで落ち着いた暮らしが期待できるでしょう。

 食料品の買い物は多彩なテナントが入居するサミットストア砧店まで徒歩12分ほどかかり、少し不便さを感じるかもしれません。
 その代わり、JRA馬事公苑や上用賀公園などの比較的大きな公園が徒歩6分圏内に点在するため、住環境も含めて子育て世帯にとって過ごしやすい立地といえそうですよ。

旧法賃借権&エレなしでなかなかに難しい物件

 桜丘フラワーマンションの住戸は専有面積が30㎡台から70㎡台までの、さまざまな世帯に対応するファミリー向けの間取りで構成されています。
 マンションはアルファベットの”V”の字のような形状をしており、住戸は南・東・西向きにそれぞれわかれています。

 やはり道路に面する南向き住戸の陽当りや眺望が格段に優れており、東向きと西向き住戸のそれは可もなく不可もなさそうな印象ですね。
 4階建の桜丘フラワーマンションにエレベーターは付いていない(通称:エレなし)ため、特に4階住戸は毎日の階段の上り下りが大変なうえ、将来売るにも貸すにも苦戦必至となることは間違いありません。

 そして桜丘フラワーマンションの最大の特徴は、土地の権利が旧法賃借権であることでしょう。
 旧法賃借権とは現在の借地借家法が施行される前の賃借権のことで、桜丘フラワーマンションの土地は第三者が所有していて、桜丘フラワーマンション管理組合は土地を借りているだけに過ぎません。

 借地権について説明すると長くなりますので敢えて触れませんが、旧法賃借権は借主保護の側面が強く、借地期間が終了したからといって土地所有者からすぐ追い出されることにはなりません。
 旧法賃借権など借地権にまつわる詳細について知りたいことがあれば、お問い合わせください。

 総じて桜丘フラワーマンションはどの観点から見ても、なかなかに難しそうな条件が合わさった物件といえそうです。
 現状はそのぶん割安な価格で取引されているため、その特徴や内包するリスクをしっかり分析した買い方ができるといいですね。

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この記事を書いている人

 仕事では20年以上世田谷のマンションの売買仲介とリノベーション再販を行い、プライベートでも世田谷のマンションに20年以上居住。

 個人では過去に世田谷のマンション購入9回、売却5回、理事3回を経験するなど、ふと気づいたら生粋の世田谷マンションマニアと化していました。

 そんな私の経験が「マンション購入を検討しているけれど悩んでいる…」という方の参考になれば、とページを作成しています。もっと詳しく知りたい方や、マンション購入のサポートを希望される方は、お気軽にお問い合わせください。