Overview
マンション概要
マンション名
グランシティ千歳船橋 ル・アール
交通
小田急線「千歳船橋」駅 徒歩18分
所在地
世田谷区千歳台3-28-14
建築年月
2002年 12月
構造
鉄筋コンクリート造7階建
総戸数
51戸
新築分譲主
日本綜合地所
施工会社
西武建設
専有面積
60.33m2 〜 86.07m2
価格相場
★★★☆☆
売り出しレア度
★★☆☆☆
王風の街並みを思わせるグランシティ千歳船橋 ル・アール
グランシティ千歳船橋 ル・アールは2002年に日本綜合地所によって分譲された、7階建のマンションです。
同社は2007年のマンション供給ランキングで6位に入るなど、飛ぶ鳥を落とす勢いの新興マンションデベロッパーでしたが、急速に資金繰りが悪化し2009年に倒産に至りました。
2008年12月には翌年4月入社予定だった学生53名の内定取り消しを行い、大きなニュースになっていましたね。
そんなグランシティ千歳船橋の外壁はアイボリー調タイルが貼られ、その佇まいはまるでヨーロッパの美しい街並みを再現しているかのようです。
マンション東棟の南角住戸のバルコニー外壁はアール（曲線）状に丸みを帯びていて、ちょっとスペシャルな感じもありますね。
両面道路に面し開放的＆閑静な住環境
グランシティ千歳船橋は駅からはかなりの距離を歩きますが、そのぶん周辺は戸建やマンションが建ち並ぶ穏やかな住宅街が広がっています。
マンションは東・西両面道路に面して開放的な雰囲気に加え、両道路とも交通量は限定的なので、静かで落ち着いた暮らしが期待できるでしょう。
食料品の買い物はサミットストア千歳台店が徒歩9分ほどで利用できるほか、ユニクロ世田谷千歳台店まで徒歩3分ほどなので、そこそこ利便性は高そうです。
そしてマンションから徒歩2分圏内に希望丘記念公園や希望丘南公園があるので、子育て世帯にとっては過ごしやすい環境が整っていますよ。
駐車場1台分が無償で付くのは本当にメリットか
グランシティ千歳船橋の住戸は専有面積が70㎡台を中心とする、ファミリー向けの間取りで構成されています。
新築当初の間取りは居室の広さをしっかり確保した3LDKばかりですが、外壁がナナメっていたりアール状になっていたりと、見栄えは良くても少し使いづらそうな箇所が散見されます。
そして住戸のバルコニーの先は道路に面しているため、陽当りや眺望面は概ね優れている印象ですね。
そんなグランシティ千歳船橋の最大の特徴は、使用料無償の駐車場が1台分付いてくることでしょう。
これは駅から遠く、ファミリー世帯が多く暮らすグランシティ千歳船橋にとって一見メリットが大きいように見えますが、個人的には諸刃の剣に映ってしまいます。
というのも、一般のマンションで敷地内駐車場の使用料収入は管理組合の重要な収入源ですが、グランシティ千歳船橋にはそれが1円たりとも入って来ません。
さらに設置されているのは維持改修コストが高い機械式駐車場であり、新築後まもない頃はあまり気にならないでしょうが、改修時期（設置して20年から30年ほど経過）が到来したときに慌てて修繕積立金を値上げするなどの対応に追われるのではないでしょうか。
決してグランシティだけではないですが、すべての住戸が機械式駐車場を1台分無償で使用できる新築マンションを販売しているデベロッパーは、決して顧客ファーストでないことを肝に銘じるべきです。
むしろ心理面で駐車場使用料を住宅ローンの返済額に上乗せさせ物件を売りやすくするとともに、無償とする引き換えのデメリット部分をしっかり説明しないのは、かえって悪質なんじゃないかと感じますよ。
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