




Overview
マンション概要
マンション名
砧芙蓉ハイツ
交通
小田急線「祖師ヶ谷大蔵」駅 徒歩15分
所在地
世田谷区砧3-11-10
建築年月
1974年 3月
構造
鉄筋コンクリート造3階建
総戸数
18戸
新築分譲主
昭興
施工会社
大成プレハブ
専有面積
61.54m2 〜 61.54m2
価格相場
★★☆☆☆
売り出しレア度
★★★☆☆
昭和の団地然とした佇まいの砧芙蓉ハイツ
砧芙蓉ハイツは1974年に昭興によって分譲された、3階建の低層マンションです。
同社は1970年代から80年代にかけて、首都圏にて芙蓉ハイツの名を冠したマンションを多数販売していました。
世田谷で販売された芙蓉ハイツはここ砧だけですが、大田区の多摩川のほとりで分譲された全398戸の「多摩川芙蓉ハイツ」なんかは圧巻のスケールですね。
そんな砧芙蓉ハイツの外壁はホワイトの吹付塗装がなされ、古き良き昭和のノスタルジックな香りが強めのフォルムに仕上がっています。
入口の階段や掲示板といい、屋根付きの自転車置場の囲いといい、これは完全に団地然とした佇まいですよね。


開放感と緑を身近に感じられる暮らし
砧芙蓉ハイツは駅からの距離はかなり遠いものの、そのぶん戸建やマンションが建ち並ぶ閑静な住宅街に立地しています。
また、マンションの東側道路を挟んでNHK技研の歩道が整備されていて、開放感とともに街路樹の緑が色眩しく、癒しの空間が広がっています。
食料品の買い物はサミットストア砧店が徒歩10分ほどで利用できるほか、世田谷通りまで出ればドラッグストアや飲食店など多彩な店舗が軒を連ねています。
そしてマンションから南に1分も歩けば中規模タイプの砧町公園があって、そのルートも含めて安心して子どもを遊ばさられそうですね。
将来の建替えを見越しての購入も悪くないチョイスか
砧芙蓉ハイツのすべての住戸は専有面積が61.54㎡オンリーという、実に潔い間取り構成となっています。
新築当初の間取りは真ん中にダイニングと、その周りを三室で囲むような3DKタイプとなっていましたが、現在は2LDKに改装した住戸が多い印象ですね。
すべての住戸は南向きで陽当りは良さそうですが、マンションの南側隣接地には戸建住宅が建ち並んでおり、低層階住戸は少々圧迫感を覚えるかもしれません。
そして砧芙蓉ハイツで最も懸念すべきところは、新築当初から共用部分を自主管理で運営してきたところでしょうか。
一般に自主管理は属人性が強いと言われ、これはつまり組合運営に対して知識や経験、行動力を併せ持った透明性の高い理事長がいれば心強い反面、そういう人が抜けたり、あるいは頼りきるのも考えものです。
砧芙蓉ハイツの話ではないですが、とある自主管理マンションでは不透明な資金流出があったり、長年理事長を務めていた人が工事業者からキックバックを受領していたような話は散々聞きましたし、最低限の監視の目は必要ですよ。
また砧芙蓉ハイツで視点を変えると、将来マンションの建替えがスムーズに行われるもしれない可能性に気付かされます。
というのも、この辺りは容積率200%に指定されていますが、既存建物の容積率の消化はおそらく120-130%程度と思われ、余裕があるとみて間違いありません(もし違ってたらすみません)。
通常マンションの建替えは容積率の余裕がなく、区分所有者の資金捻出が困難なことから断念するケースが多いと言われており、その点砧芙蓉ハイツの建替えハードルは少し低いことでしょう。
最後に、砧芙蓉ハイツは壁式工法で建てられているため、躯体となる住戸内の一部の壁を撤去することができません。
そのためリノベーション工事による間取り変更を前提として購入する場合、希望通りに変更できない可能性がありますので、事前にしっかり調査しましょう。
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