




Overview
マンション概要
マンション名
成城コート
交通
小田急線「成城学園前」駅 徒歩18分
所在地
世田谷区成城9-27-5
建築年月
1977年 3月
構造
鉄筋コンクリート造5階建
総戸数
25戸
新築分譲主
豊栄土地開発
施工会社
戸田建設
専有面積
45.81m2 〜 53.44m2
価格相場
★★☆☆☆
売り出しレア度
★★★☆☆
シンプルで素朴な佇まいの成城コート
成城コートは1977年に豊栄土地開発によって分譲された、5階建のマンションです。
同社は1970年代から80年代にかけて、首都圏で社名の豊栄の名を冠したマンションを販売していましたが、平成バブル崩壊の影響からか1992年に倒産してしまいました。
ちなみに豊栄系列の管理会社である榮高も同時に倒産したのですが、一部マンションでは管理組合の修繕積立金を榮高名義の口座に入金していたこともあり、その扱いを巡って大騒動に発展したようですね(成城コートがどうだったかは知りません)。
そんな成城コートの外壁はホワイトの吹付塗装がなされ、シンプルで素朴な佇まいに仕上がっています。
私が現地で見た2025年9月現在では外壁のスレートが一部剥がれて下地がむき出しになっており、これは劣化を早めるとともに美観上好ましくないため、早急の対応が望まれるところです。


駅からは遠いが日常生活に不便でない
成城コートは駅からは果てしなく遠い距離にあるものの、そのぶん周辺は集合住宅や戸建が建ち並ぶ穏やかな住宅街に立地しています。
そして成城コートは本来明るく開放的な三方角地に佇むものの、道路幅員もやや狭めで何となく鬱蒼とした雰囲気が惜しいですね(これは現地に行かないとわからない)。
食料品の買い物はSEIYU調布入間町店まで徒歩6分ほどと割に近いうえ、飲食店や100円ショップなどが徒歩圏内に充実していて不便さを感じることは少なそうです。
また、マンションの南側道路を挟んで成城八丁目アパート広場があるので、子どもが小さいうちの遊び場には重宝することでしょう。
ライフスタイル次第ではコスパの良い選択肢かも
成城コートの住戸は専有面積が50㎡前後の、ややコンパクトなサイズの間取りで構成されています。
マンションの形状的な問題もあって室内の居室の一部は斜めになっているため、微妙に使い勝手の良くない間取りが散見される印象ですね。
また、住戸は南向きと東向きとにわかれていますが、いずれの向きにあってもバルコニーの先は道路に面しているので陽当りは問題なさそうです。
そして成城コートは全25戸とやや小ぶりな規模のため、管理修繕コスパがあまり良くない点も押さえておく必要があるでしょうか。
現行の管理費・修繕積立金の平米単価は700円(2025年9月現在)とそれなりの水準の金額が徴収されているものの、修繕積立金については永らく割安な金額負担が続いていました。
直近では2012年に大規模修繕工事を実施していて、次回の大規模修繕工事が終わる頃には改めて修繕積立金の値上げ議論が行われる可能性もありますので、注意しておきたいですね。
総じて成城コートは環境面の暮らしやすさを除き、例えば駅までの距離や共用部分の管理状態、規模感などどれをとっても魅力に乏しい物件であることは否定できないと思われます。
この手の物件は価格勝負になりやすく高値売却はしんどいですが、逆に値ごろな価格帯なだけにウィークポイントが気にならないライフスタイルの人にとっては悪くない選択肢と言えるのではないかと。
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