パラスト芦花公園

Overview

マンション概要

マンション名

パラスト芦花公園


交通

京王線「八幡山」駅 徒歩11分


所在地

世田谷区粕谷2-18-20


建築年月

1977年 7月


構造

鉄骨鉄筋コンクリート造8階建


総戸数

92戸


新築分譲主

大賀興業


施工会社

多田建設


専有面積

30.65m2 〜 61.96m2


価格相場

★★☆☆☆


売り出しレア度

★★☆☆☆


宮殿のような重厚感のパラスト芦花公園

 パラスト芦花公園は1977年に大賀興業によって分譲された、8階建のマンションです。
 同社は1970年代から90年代にかけて、東京・神奈川にてパラストの名を冠したマンションを多数販売していました。
 マンション名のパラストはおそらくドイツ語の”palast(宮殿)”を指すと思われますが、詳細はよくわかりません。

 そんなパラスト芦花公園の外壁は濃淡まだらなベージュタイルが貼られ、まさに宮殿のようなドッシリとした重厚感を醸し出しています。
 大規模修繕工事によってリニューアルされたエントランスは、なかなかに良い出来栄えですよね。

明るく開放的な雰囲気が大きな魅力

 パラスト芦花公園は駅から距離が微妙にあるうえ環八通り沿いという、これまた微妙なロケーションとなっています。
 ただ、マンションの周りは空間が確保されていて、明るく開放的な雰囲気は大きくプラス評価できそうですね。

 食料品の買い物はサミットストア世田谷船橋店若しくは八幡山駅周辺のスーパーまで徒歩10分以上を要するため、不便さを感じることがあるかもしれません。
 ただ、都立公園のひとつである蘆花恒春園までわずか徒歩2分ほどという立地こそ、他のマンションにはないステータスといって過言でないでしょう。

 

丁寧でしっかりとした修繕工事が行われ、コスパ面でも優秀

 パラスト芦花公園の住戸は専有面積が50㎡台を中心とする、ややコンパクトなファミリー向けの間取りで構成されています。
 プライバシー重視のためか、共用廊下側に居室を配置していない住戸が多く、明るさや風通しなど居住快適性ではやや劣っているのかもしれません。

 住戸は南・西・東向きにそれぞれわかれていますが、バルコニーの目の前には視界を遮るような建物は少なく、陽当りや眺望に恵まれていることでしょう。
 また、環八通りに面する東向き住戸は敬遠されそうな気もしますが、過去の取引データを見る限り、住戸の向きによる価格差は小さい印象です。

 そして全92戸とまとまった規模のパラスト芦花公園は、管理修繕コスパの良さもメリットのひとつと言えるでしょうか。
 現行の管理費・修繕積立金の平米単価は351円(2025年7月現在)と抑えが効いた設定であり、エントランスや外壁の保守・改修状況を鑑みると理想的なおカネの使い方ができているように感じます。

 最後にパラスト芦花公園は共用部分の修繕工事がしっかり行われている印象が強く、専有玄関を交換するなど管理組合の意識の高さが窺えます。
 加えてマンション自体は旧耐震基準(※1981年5月31日以前の建築確認)で建築されましたが、東日本大震災後の2015年には耐震補強工事を実施して、現在は新耐震基準を満たしているようです。
 これは来る大地震に対する一定の安心感も得られますし、金融機関の住宅ローン審査にマイナスの影響を及ぼすおそれが低いことから、資産価値の維持に寄与するプロフィットがありますね。

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この記事を書いている人

 仕事では20年以上世田谷のマンションの売買仲介とリノベーション再販を行い、プライベートでも世田谷のマンションに20年以上居住。

 個人では過去に世田谷のマンション購入9回、売却5回、理事3回を経験するなど、ふと気づいたら生粋の世田谷マンションマニアと化していました。

 そんな私の経験が「マンション購入を検討しているけれど悩んでいる…」という方の参考になれば、とページを作成しています。もっと詳しく知りたい方や、マンション購入のサポートを希望される方は、お気軽にお問い合わせください。