成城南フラッツ

Overview

マンション概要

マンション名

成城南フラッツ


交通

小田急線「成城学園前」駅 徒歩14分


所在地

世田谷区成城1-6-19


建築年月

1983年 9月


構造

鉄筋コンクリート造9階建


総戸数

54戸


新築分譲主

ストックプランニング


施工会社

鹿島建設


専有面積

64.45m2 〜 152.05m2


価格相場

★★★☆☆


売り出しレア度

★★★★☆


昭和のビッグカップルも暮らした成城南フラッツ

 成城南フラッツは1983年にストックプランニングによって分譲された、9階建のマンションです。
 同社は1970年代から80年代にかけてフラッツの名を冠したマンションを販売していましたが、棟数はそれほど多く見られないため、実態はいまいちよくわかりません。
 また、「成城南」というだけあって「成城北フラッツ」もありますが、この成城南フラッツは大手ゼネコンの鹿島建設が施工しただけあって、随分とグレードに差がありますね。

 そんな成城南フラッツの外壁は質感のあるベージュタイルが貼られ、まるで世田谷通りを見下ろすのような風格ある佇まいが印象的です。
 余談ながらマンション新築時には昭和を代表するビッグカップルも住んでいたと言われており(元住民の方に聞いたので間違いないはず)、そういう意味においてかつては高級マンションの代名詞的存在だったのもしれません。

スーパーや緑地が近く生活に便利な立地

 成城南フラッツは駅からの距離が少々遠いうえに世田谷通り沿いという、やや微妙なロケーションとなっています。
 パット見でエントランス前に急階段があって上り下りが大変そうな印象ですが、成城学園前駅に近い反対(北)側のエントランスは道路と平坦なので、行き来はスムーズにできることでしょう。

 食料品の買い物は徒歩5分圏内にサミットストア成城店とオーケー成城店があるため、選択肢に困ることは少なさそうです。
 また、ここが東京とは思えないほど緑に囲まれた成城三丁目緑地まで徒歩8分ほどですので、日課の散歩などにちょうど良い距離感ですよ。

陽当りや眺望に優れたファミリー向け住戸が勢ぞろい

 成城南フラッツの住戸は専有面積が70㎡台から80㎡台をメインに、100㎡を超える大型サイズまでを揃えた幅広いファミリー向けの間取りで構成されています。
 初見ではおそらく目的の住戸にたどり着けないほどマンションの共用廊下は入り組んでおり、先ほど北側エントランスからは平坦と言いましたが、内部は階段を使う必要があってバリアフリー面ではマイナス評価と言えそうです。

 住戸はすべて南向きで陽当りに優れ、さらに世田谷通りに向かって急激に土地が下がっているため眺望は抜群でしょう。
 また南北両面バルコニーを配した住戸も多く、一般のマンションと比べると明るいうえに風通しにも恵まれている印象です。

 そして成城南フラッツは全54戸と世田谷ではそれなりの規模があるため、管理修繕コスパの良さも期待できます。
 外壁など共用部分の修繕はしっかり行われているように見受けられますし、現行の管理費・修繕積立金の平米単価は455円(2025年8月現在)と、まぁそれなりに納得感のある金額設定と言えるのではないでしょうか。

 さらにひとつ気を付けたいのが成城南フラッツは敷地内駐車場の一部を分譲しており、中古売り物件ではたまに分譲駐車場付きの住戸が売りに出ることがあります。
 専用使用権付きの場合は使用の有無にかかわらず毎月数万円の駐車場代がかかることが多いですが、分譲駐車場は固定資産税・都市計画税を少し負担するだけなのでその点は安心ですよね。

 総じて成城南フラッツはかつての高級マンションを想起させるに相応しい貫禄のある物件でありながら、微妙に駅から遠いうえ成城の高級住宅街の外れにある微妙な立地です。
 私にとっては結構好きなマンションなんですが、思いのほか成約平米単価は抑えめなので、きっと私は一般顧客と感覚がズレているのかもしれません。

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この記事を書いている人

 仕事では20年以上世田谷のマンションの売買仲介とリノベーション再販を行い、プライベートでも世田谷のマンションに20年以上居住。

 個人では過去に世田谷のマンション購入9回、売却5回、理事3回を経験するなど、ふと気づいたら生粋の世田谷マンションマニアと化していました。

 そんな私の経験が「マンション購入を検討しているけれど悩んでいる…」という方の参考になれば、とページを作成しています。もっと詳しく知りたい方や、マンション購入のサポートを希望される方は、お気軽にお問い合わせください。