弦巻ハイコーポ

Overview

マンション概要

マンション名

弦巻ハイコーポ


交通

田園都市線「桜新町」駅 徒歩13分


所在地

世田谷区弦巻4-34-9


建築年月

1969年 3月


構造

鉄筋コンクリート造5階建


総戸数

35戸


新築分譲主

社会保険福祉協会


施工会社

日東建設


専有面積

29.83m2 〜 63.78m2


価格相場

★★☆☆☆


売り出しレア度

★★★☆☆


社会保険福祉協会プロデュースの弦巻ハイコーポ

 弦巻ハイコーポは1969年に財団法人社会保険福祉協会(以下、社福協)によって分譲された、5階建のマンションです。
 個人的に社福協は馴染みがないですが、どうやら国民の保険・福祉の増進に資する事業を行っており、医療と介護制度の発展に寄与することを目指す団体だそうです。
 その一環として年金住宅資金の転貸融資事業を行っていた(すでに制度は廃止)ため、このようなマンション分譲も手掛けたのでしょうか。

 そんな弦巻ハイコーポの外壁はホワイトの吹付塗装がなされ、まさに昭和の団地然としたクラシカルな佇まいが特徴的です。
 春の季節には敷地内に植えられた桜の花が満開に咲き誇り、とてもきれいですよ。

閑静な住宅街の開放的な南西角地に立地

 弦巻ハイコーポは駅から距離は離れる者の、そのぶんマンションやアパートが建ち並ぶ閑静な住宅街の開放的な南西角地に立地しています。
 とりわけマンションの南側道路は交通量が少なめですので、静かで落ち着いた暮らしが期待できそうですね。

 食料品の買い物はサミットストア桜店が徒歩5分ほどで利用できるほか、オオゼキ上町店が徒歩9分ほどの距離にあって選択肢に困らなそう。
 また、渋谷駅や目黒駅、都立大学駅へアクセスできる東急バス弦巻営業所がマンションから徒歩4分ほどの距離にある点も地味にポイント高いですよ。

エレなし&変形な間取りが散見され注意が必要

 弦巻ハイコーポの住戸は専有面積が20㎡台から60㎡台までの、ややコンパクトサイズの間取りで構成されています。
 住戸は南向きと東向きにわかれていますが、バルコニーの先は道路若しくはお隣さんが駐車場として利用しているため、陽当りや住戸にまったく問題はなさそうですね。

 間取りを見ていて気になるのは、外壁が斜めになっていたり凹凸が多いため、使い勝手があまり良くなさそうな印象を抱きます。
 そして新築当初はバルコニーに洗濯機置場があったことから、後にリフォームで無理やり室内に防水パンを移設し、「洗濯機をなぜここに?」という住戸まで散見されます。

 そして弦巻ハイコーポ最大のネックは、5階建なのにエレベーターが付いていない(通称:エレなし)点でしょうか。
 分譲主が社福協なだけに、健康増進のため階段の上り下りを奨励したかどうかはわかりませんが、4階と5階住戸にとっては修行のような毎日でしょうし、将来売るにも貸すにも苦戦必至となることは間違いありません。
 ただ一応エレなしのメリットを挙げると、居室が共用廊下に面しないためプライバシー性が高く風通しが良いこと、そしてエレベーターの維持改修コストを負担しなくて済むことなどありますので、念のため。

 最後に、弦巻ハイコーポは壁式工法で建てられているため、躯体となる住戸内の一部の壁を撤去することができません。
 そのためリノベーション工事による間取り変更を前提として購入する場合、希望通りに変更できない可能性がありますので、事前にしっかり調査しましょう。

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この記事を書いている人

 仕事では20年以上世田谷のマンションの売買仲介とリノベーション再販を行い、プライベートでも世田谷のマンションに20年以上居住。

 個人では過去に世田谷のマンション購入9回、売却5回、理事3回を経験するなど、ふと気づいたら生粋の世田谷マンションマニアと化していました。

 そんな私の経験が「マンション購入を検討しているけれど悩んでいる…」という方の参考になれば、とページを作成しています。もっと詳しく知りたい方や、マンション購入のサポートを希望される方は、お気軽にお問い合わせください。