赤堤明穂ハイツ

Overview

マンション概要

マンション名

赤堤明穂ハイツ


交通

小田急線「経堂」駅 徒歩7分


所在地

世田谷区赤堤1-36-1


建築年月

1978年 2月


構造

鉄筋コンクリート造4階建


総戸数

14戸


新築分譲主

明穂産業


施工会社

田中建設


専有面積

52.92m2 〜 58.32m2


価格相場

★★☆☆☆


売り出しレア度

★★★★☆


ワインレッド塗装が鮮やかすぎる赤堤明穂ハイツ

 赤堤明穂ハイツは1978年に明穂産業によって分譲された、4階建のマンションです。
 同社は主に1970年代に東京・城西エリアを中心に、社名でもある明穂の名を冠した数棟のマンションを販売しています。
 ちなみに同街区にある「赤堤明穂マンション」も同社の分譲マンションであり、この赤堤1-36エリアはちょっとだけ明穂ムラっぽくなってますね。

 そんな明穂ハイツの外壁はビビッドなワインレッドに再塗装がなされ、まるで地名(赤堤)からインスピレートしたのかと邪推するほどです。
 赤堤といえば風格ある邸宅街として知られますが、この異質ともいえる鮮やかすぎるカラーリングは良くも悪くも目を引きますね。

駅&公園が近く子育てに適した立地

 赤堤明穂ハイツは最寄駅の経堂から徒歩7分ほどの距離にあり、経堂界隈でも名高い邸宅街の赤堤に立地しています。
 そしてマンション周辺は建物の高さに最も厳しい第一種低層住居専用地域のため、世田谷らしい青空と緑が身近な暮らしが期待できることでしょう。

 食料品の買い物は経堂駅周辺の複数のスーパーが利用できるうえ、赤堤通り沿いのドラッグストアまで徒歩4分ほどと至近にあるので、困ることはなさそうです。
 また、マンションから徒歩4分圏内に北沢川緑道と山下西公園があり、子育てに適した環境が整ってますよ。

エレなし&自主管理で初心者にハードル高し

 赤堤明穂ハイツの住戸はすべて専有面積が50㎡台の、ファミリー向けの間取りで構成されています。
 新築当初の間取りは3DKタイプのようですが、専有面積50㎡台ではかなり狭く、実質的には1LDKや2LDKとして使うのが一般的でしょうか。
 住戸はすべて南向きですが、バルコニーの先は交通量少なめな道路があるので、陽当りや眺望に恵まれていることでしょう。

 赤堤明穂ハイツにエレベーターは付いていない(通称:エレなし)ため、特に4階住戸は毎日の階段の上り下りは大変なうえ、将来売るにも貸すにも苦戦必至となるのは間違いありません。
 さらにエントランス階は半地下構造なので、道路面からはまず階段を下りて入館し、2階以上の住戸はそこから階段を上るという理不尽さも堪りません。

 そして赤堤明穂ハイツ最大の懸念は、新築当初から共用部分を自主管理で運営してきたところでしょうか。
 一般に自主管理は属人性が強いうえ、修繕計画や積立金の改定プランなどが不十分であるマンションが多いといわれます。
 とは言え、これといった共用設備も少ない赤堤明穂ハイツはローコスト運営が可能ですし、大規模修繕工事さえ乗り切ればなんとかなる気がしないではありませんが。

 総じて赤堤明穂ハイツは駅までの距離や住環境など一見して優れた条件が多いものの、管理面に大きな不安があるのも事実です。
 マンションの気楽さである管理の外注メリットを享受せず、その煩わしさを一手に引き受ける覚悟があれば良いチョイスといえるかもしれませんが。

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この記事を書いている人

 仕事では20年以上世田谷のマンションの売買仲介とリノベーション再販を行い、プライベートでも世田谷のマンションに20年以上居住。

 個人では過去に世田谷のマンション購入9回、売却5回、理事3回を経験するなど、ふと気づいたら生粋の世田谷マンションマニアと化していました。

 そんな私の経験が「マンション購入を検討しているけれど悩んでいる…」という方の参考になれば、とページを作成しています。もっと詳しく知りたい方や、マンション購入のサポートを希望される方は、お気軽にお問い合わせください。