Overview
マンション概要
マンション名
経堂オリエントコート
交通
小田急線「経堂」駅 徒歩11分
所在地
世田谷区経堂3-28-10
建築年月
1988年 2月
構造
鉄筋コンクリート造地下1階付3階建
総戸数
19戸
新築分譲主
東洋リアルエステート
施工会社
西松建設
専有面積
61.74m2 〜 189.78m2
価格相場
★★★☆☆
売り出しレア度
★★★★☆
平成バブルの申し子、東洋のオリエント
経堂オリエントコートが分譲されたのは1988年、日本経済はまさに平成バブル景気の真っただ中。
高騰する不動産価格とトレンディドラマの影響からか、「世田谷≒ハイソな街」という認識が全国に浸透し、平成バブル期は経堂界隈において富裕層が好む高級マンションが分譲されました。
オリエントコートを分譲したのは東洋リアルエステート(すでに倒産)で、ここの他に「オリエントロイヤルハウス経堂」などのバブリーなマンションを世に出しました。
これらに共通する「オリエント」は”orient(東方)”と訳されることから、おそらく社名の東洋から来ているのでしょうね。
二丁掛タイルとガラスブロック
オリエントコートの重厚感を演出するうえで欠かせないのが、マンション外壁に用いられた二丁掛タイルです。
二丁掛タイルは一般のタイルよりもサイズが一回り大きく、これは年月の経過とともに風合いが増し、熟成された味わい深さが前面に出てきます。
加えてバルコニー壁の一部にはガラスブロックがあしらわれ、お部屋のなかへの光の取り込みとともに、二丁掛タイルの重厚感とは対極の、温かみのあるワンポイントがオリエントコートのゴージャスさをより引き立てますね。
住環境は間違いなく良いが、広すぎ高すぎ
オリエントコートは全19戸と少なめですが、住戸の半数以上は専有面積100㎡を超えるゆとりのある広さで、最も広い住戸は驚きの189㎡となっています。
なお、100㎡以下のお部屋はいずれも2LDK(3LDKへの間取り変更は難しい)であり、3LDKに住むなら最低120㎡以上の住戸から選ばざるを得ません。
ここまで面積が広いと売買価格の総額は当然高くなり、管理費や修繕積立金、固定資産税などのランニングコストの負担も決して軽くありません。
そこまで払うなら「いっそのこと戸建にしようか、ん…そもそもこんなにお金を払ってまで経堂で買う必要があるのか」と、原点に立ち返らざるを得ない感情も芽生えそうですね。
オリエントコートが魅力的なマンションであることに疑いはありません。
ただ、デフレに慣れ切った現代において「気に入ったから買おう」と衝動買いするには、躊躇ってしまうマンションなんですよね。
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