AXIST世田谷赤堤

Overview

マンション概要

マンション名

AXIST世田谷赤堤


交通

京王線・世田谷線「下高井戸」駅 徒歩5分


所在地

世田谷区赤堤4-35-6


建築年月

1991年 3月


構造

鉄筋コンクリート造3階建


総戸数

9戸


新築分譲主

セボン


施工会社

柴山建洋建設


専有面積

32.55m2 〜 75.32m2


価格相場

★★★☆☆


売り出しレア度

★★★★☆


カオス感漂うAXIST世田谷赤堤

 AXIST世田谷赤堤は1991年竣工の一棟賃貸マンションを、2005年にセボン(現、すみれホーム)が一棟買いをしたうえで、空室および共用部分にリノベーション工事を施して分譲された3階建の低層レジデンス。
 同社と言えばタウンハウス(長屋)の開発事業で一時有名でしたが、このような一棟リノベも手掛けていたんですね。
 最終的にセボンは子会社を使ったラブホテル投資がことごとく失敗し資金繰りが悪化、2008年に民事再生法の申請に至りました。

 そんなAXIST世田谷赤堤の外壁はタイルやら吹付やらが混在し、そのカラーリングとともにカオス感が強めのフォルムに仕上がっています。
 マンションのシンボルが円形らしく、エントランス扉や前面道路の外壁の角にあしらわれていますが、何とも言えないデザインですね。

近隣に農園が広がる長閑な住環境

 AXIST世田谷赤堤は京王線と世田谷線の2路線が利用できる下高井戸駅から徒歩5分と近いうえ、近隣には生産緑地に指定された農園が広がる、長閑な住宅街に存します。
 マンション周辺は建物の高さに最も厳しい第一種低層住居専用地域のため、世田谷らしい青空と緑を身近に感じる暮らしが期待できそう。

 普段の買い物は駅周辺の店舗のほか、オオゼキ総本山の松原店が徒歩8分ほどで利用できてとても便利。
 また、オオゼキの道中には球技も楽しめる赤松公園があって、子育て世帯にとっては暮らしやすい環境が整っていますね。

全9戸と小ぶりな規模ゆえの難しさも

 AXIST世田谷赤堤の住戸は専有面積が30㎡台と60㎡台、70㎡台の構成となっています。
 駅近ながら閑静な住環境とあって、さまざまな世帯の需要に合った、ほど良い住戸ラインナップがGOODですね。
 住戸の多くは西向きで、マンションの西側隣接地は現状では駐車場とその先に農園が広がっていますが、将来AXIST世田谷赤堤と同程度の高さの建物が建つ可能性は視野に入れておきましょう。

 そしてAXIST世田谷赤堤の最大の懸念は、全9戸という小ぶりな規模ゆえの運営経費のコスパの悪さです。
 エレベーターや機械式駐車場などのカネ喰い虫がないぶん、マンションの維持修繕のローコスト運営が可能なのは良いことですが、それでも月額の管理費・修繕積立金の平米単価は742円(2025年2月現在)と既にかなりの負担となっています。
 加えて理事が輪番制であるならば、おそらく2年か3年くらいで理事の順番が回ってくると思われ、この負担も無視できません。

 まぁいろいろ考えるとAXIST世田谷赤堤の難しさはありますが、立地や住環境だけを見ると優れた条件を兼ね備えているだけに、とても悩ましい物件ですね。

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この記事を書いている人

 仕事では20年以上世田谷のマンションの売買仲介とリノベーション再販を行い、プライベートでも世田谷のマンションに20年以上居住。

 個人では過去に世田谷のマンション購入9回、売却5回、理事3回を経験するなど、ふと気づいたら生粋の世田谷マンションマニアと化していました。

 そんな私の経験が「マンション購入を検討しているけれど悩んでいる…」という方の参考になれば、とページを作成しています。もっと詳しく知りたい方や、マンション購入のサポートを希望される方は、お気軽にお問い合わせください。