




Overview
マンション概要
マンション名
千歳台ヒミコマンション
交通
小田急線「祖師ヶ谷大蔵」駅 徒歩18分
所在地
世田谷区千歳台2-45-15
建築年月
1976年 12月
構造
鉄筋コンクリート造4階建
総戸数
20戸
新築分譲主
日榮開発
施工会社
辰村組
専有面積
50.96m2 〜 83.16m2
価格相場
★★☆☆☆
売り出しレア度
★★★★☆
深緑の屋根が珍しい千歳台ヒミコマンション
千歳台ヒミコマンションは1976年に日榮開発によって分譲された、4階建のマンションです。
同社はヒミコマンションをはじめヒミコセラン、ヒミコハビタットの3ブランドを展開し、ヒミコとは魏志倭人伝に伝わる邪馬台国の卑弥呼の名を拝借しているのでしょう(そう理解するほかない)。
マンション、セラン、ハビタットの違いはマンションをベースにしつつ、セランはちょっとだけ高級志向、ハビタットは階段で住戸を振り分けた戸建感覚、と本当に微妙な違いしかありません。
そんな千歳台ヒミコマンションの外観はホワイトの吹付塗装がなされ、ヒミコにしては珍しいダークグリーン系の屋根がシブい印象です。
ただ、やはり全体的にはヒミコらしい、いかにもな感じの雰囲気が強く漂ってますよね。


公園が点在する買い物に便利な立地
千歳台ヒミコマンションは駅から果てしなく遠い距離の、千歳通り沿いに立地しています。
千歳通りはバス路線ですが、片側一車線で交通量はめちゃくちゃ多くもなく、住環境は決して悪くありません。
食料品の買い物はサミットストア千歳台店が徒歩5分ほどで利用できるほか、ユニクロ世田谷千歳台店まで徒歩8分ほどでアクセスできるので、利便性はまぁまぁといったところでしょうか。
また、マンションから徒歩5、6分のところに希望丘記念公園や希望丘南公園などの普段使いに適した公園が点在していて、選択肢に困らないのも地味に有り難いですよね。
エレなし&自主管理で購入のハードルは低くない
千歳台ヒミコマンションの住戸は専有面積が50㎡台を中心とする、ややコンパクトなサイズの間取りで構成されています。
新築当初の間取りは、真ん中にダイニングとバルコニー側に二室、共用廊下側に一室を配したヒミコ定番の3DK(※専有50㎡台の住戸)だったんでしょうね。
住戸はすべて南向きで陽当りに恵まれるいっぽう、マンションから南方は建物の高さに最も厳しい第一種低層住居専用地域が広がるため、将来にわたり住環境が大きく変化する可能性は低そうです。
千歳台ヒミコマンションにエレベーターは付いていない(通称:エレなし)ため、特に4階住戸は毎日の階段の上り下りは大変なうえ、将来売るにも貸すにも苦戦必至となるのは間違いありません。
ただ、全20戸と決して規模が大きくない千歳台ヒミコマンションでは、エレベーターの維持改修コストを負担しなくて済むぶん、エレなしがデメリットと言い切れないのもまた事実です。
そして千歳台ヒミコマンションで懸念すべきところは、新築当初から共用部分を自主管理で運営してきたところでしょうか。
一般に自主管理は属人性が強いと言われ、これはつまり組合運営に対して知識や経験、行動力を併せ持った透明性の高い理事長がいれば心強い反面、そういう人が抜けたり、あるいは頼りきるのも考えものです。
千歳台ヒミコマンションの話ではないですが、とある自主管理マンションでは不透明な資金流出があったり、長年理事長を務めていた人が工事業者からキックバックを受領していたような話は散々聞きましたし、最低限の監視の目は必要ですよ。
総じて千歳台ヒミコマンションはこれといった長所に乏しく、どちらかというと価格勝負になりがちな物件であるように感じます。
買主目線で考えると割安に買える可能性があるいっぽう、買取り業者との競合になりがちですので、いずれにしてもスピードある判断が求められるのは間違いなさそうです。
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