砧フラワーマンション

Overview

マンション概要

マンション名

砧フラワーマンション


交通

小田急線「祖師ヶ谷大蔵」駅 徒歩13分


所在地

世田谷区砧4-15-1


建築年月

1976年 6月


構造

鉄筋コンクリート造6階建


総戸数

63戸


新築分譲主

長谷部産業


施工会社

長谷部建設


専有面積

24.91m2 〜 64.79m2


価格相場

★★☆☆☆


売り出しレア度

★★☆☆☆


昭和ノスタルジックな砧フラワーマンション

 砧フラワーマンションは1976年に長谷部産業(現、長谷部開発)によって分譲された、6階建のマンションです。
 同社は1960年代から80年代にかけて、主に東京・神奈川にてフラワーマンションの名を冠したマンションを多数販売しました。
 なお、長谷部開発は平成バブル崩壊を乗り越えて今なお現存する会社ですが、現在は不動産売買仲介や管理業をメインに手掛けているようですね。

 そんな砧フラワーマンションの外壁はホワイトの吹付塗装がなされ、屋根部分の半円形のデザインがとてもチャーミングです。
 共用部分はきれいに修繕工事がなされており、古き良き昭和のマンションという趣がありますよね。

スーパーや公園が近く日常生活に便利

 砧フラワーマンションは最寄駅の祖師ヶ谷大蔵から徒歩13分ほどと微妙に遠いものの、周辺は集合住宅や戸建が建ち並ぶ閑静な住宅街に立地しています。
 加えてマンション目の前の道路はクルマ通りが多くないため、静かで穏やかな暮らしが期待できるでしょう。

 食料品の買い物はサミットストア砧店が徒歩8分ほどで利用できるほか、世田谷通り沿いには多くの店舗が軒を連ねていて利便性は悪くなさそうです。
 また、古き良きノスタルジーを感じる観音公園が歩いて1分かからない立地にあるため、子どもが小さいうちは重宝すること間違いありませんよ。

規模がそれなりで共用部分の管理もしっかり

 砧フラワーマンションのほとんどの住戸は専有面積が50㎡を下回る、コンパクトサイズの間取りで構成されています。
 駅から微妙に遠い立地なだけに、やや需要に合っていない間取りが多い気もしますが、いわゆる”昭和の住宅すごろく”ゆえの産物なのかもしれません。
 住戸は南西向きがほとんどで、それらのバルコニーの先には水路があるため陽当りに優れ、さらに将来にわたり眺望が大きく損なわれないであろう点はメリット大です。

 そして砧フラワーマンションは全63戸と世田谷ではそれなりの規模があるため、管理修繕コスパも悪くなさそうです。
 加えて敷地内駐車場は維持費が低額な平置き式駐車場のため、比較的低コストで管理組合の運営が可能でしょう。
 現行の管理費・修繕積立金の平米単価は437円(2022年9月現在)と、この築年数のわりに抑えが効いた設定でありながら、しっかりした修繕工事を実施している点は説得力がありますよね。

 いっぽうで砧フラワーマンションは1976年に建築された、いわゆる旧耐震基準(※1981年5月31日以前の建築確認)であることも頭に入れておきたいところです。
 これは来る首都直下地震に対して不安が残るうえ、金融機関によっては住宅ローン審査にマイナス評価となり得ますので、マンションの資産価値維持の観点でも懸念材料と言えそう。

 最後に、築年数はかなり経過しているものの管理のしっかりした砧フラワーマンションは、リノベーション業者にとって手を出しやすいからか、売り物件の多くはリノベ済みであることが多いです。
 これは一般個人の買主よりもリノベ業者のほうが資金力が豊富なうえ決断も早く、さらに同業他社との競合の末に一般個人の買主よりも買取価格が高くなる傾向にあるからなんですね。

Map

周辺地図

この記事を書いている人

 仕事では20年以上世田谷のマンションの売買仲介とリノベーション再販を行い、プライベートでも世田谷のマンションに20年以上居住。

 個人では過去に世田谷のマンション購入9回、売却5回、理事3回を経験するなど、ふと気づいたら生粋の世田谷マンションマニアと化していました。

 そんな私の経験が「マンション購入を検討しているけれど悩んでいる…」という方の参考になれば、とページを作成しています。もっと詳しく知りたい方や、マンション購入のサポートを希望される方は、お気軽にお問い合わせください。