弦巻アンクレー

Overview

マンション概要

マンション名

弦巻アンクレー


交通

田園都市線「桜新町」駅 徒歩14分


所在地

世田谷区弦巻5-20-14


建築年月

1979年 1月


構造

鉄筋コンクリート造3階建


総戸数

6戸


新築分譲主

アンカーリアルエステート


施工会社

日本国土開発


専有面積

63.55m2 〜 128.02m2


価格相場

★★☆☆☆


売り出しレア度

★★★★☆


とにかく”錨”推しの弦巻アンクレー

 弦巻アンクレーは1979年にアンカーリアルエステートによって分譲された、3階建のマンションです。
 同社は1970年代から1980年代にかけて、東京都内においてアンクレーの名を冠したマンションを販売していました。
 ちなみにアンカーとは英語で”anchor(錨)”を表し、アンクレーとはフランス語の”ancre(錨)”となるので、とにかく錨を全面に押し出した会社であることが想像できますね。

 そんな弦巻アンクレーの外壁はホワイト色のタイルが貼られ、落ち着きのある低層住宅街のなかでスッキリ爽やかに佇みます。
 マンション館銘板の上にデザインされた錨も、何かのゲームに登場する紋章のようで実に味わい深いですね。

区画の整う閑静な低層住宅街に立地

 弦巻アンクレーは区画の整った住宅街に立地し、周辺は建物の高さに最も厳しい第一種低層住居専用地域のため、静かで落ち着いた暮らしが期待できるでしょう。
 マンションの目の前は幅員にゆとりのある一方通行道路であり、交通量は限定されているので、小さなお子さんのいる家庭も比較的に安心できそうですね。

 食料品の買い物はサミットストア桜店が徒歩3分ほどで利用できるうえ、世田谷通り沿いには個性的な飲食店が多数軒を連ねています。
 また、JRA馬事公苑まで徒歩7分ほどの立地ですので、趣味の散歩やジョギングにも適した距離感ですよ。

次回の大規模修繕工事実施のための資金に不安

 弦巻アンクレーについて詳細な情報は入手できないものの、住戸の専有面積は60㎡台から100㎡を超える幅広いラインナップの模様です。
 住戸の配置はワンフロアー2戸×3階分の全6戸ですべてが南向きかつ角住戸のため、陽当りが良いうえ採光性や風通しまで優れてそうな印象ですね。

 全6戸とかなり小規模な弦巻アンクレーですが、現行の修繕積立金の平米単価は24円(2022年10月現在)と驚くべき低水準な負担であり、よく2016年に大規模修繕工事が実施できたものだと感心します。
 概算ですが、マンション管理組合の積立額は年間17万円台と推察されますので、大幅に値上げするか一時負担金を徴収するかしないと、次の大規模修繕工事を実施するのに資金不足に陥ることは間違いありません。
 さらに1階部分のビルトイン車庫は特定の住民の専用使用権付きとなっており、使用料収入が得られないのも管理組合の収支にマイナスの影響がありそうですね。

 唯一の光明といえるのは自主管理ではなく、マンション管理会社に共用部分の管理を委託している点でしょうか。
 定期的に共用部分の長期修繕計画は作成されているようですし、あとはそのプランを現実的に落とし込んでいくだけと思われます(それが大変かもしれないが)。

 最後に、弦巻アンクレーは壁式工法で建てられているため、躯体となる住戸内の一部の壁を撤去することができません。
 そのためリノベーション工事による間取り変更を前提として購入する場合、希望通りに変更できない可能性がありますので、事前にしっかり調査しましょう。

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この記事を書いている人

 仕事では20年以上世田谷のマンションの売買仲介とリノベーション再販を行い、プライベートでも世田谷のマンションに20年以上居住。

 個人では過去に世田谷のマンション購入9回、売却5回、理事3回を経験するなど、ふと気づいたら生粋の世田谷マンションマニアと化していました。

 そんな私の経験が「マンション購入を検討しているけれど悩んでいる…」という方の参考になれば、とページを作成しています。もっと詳しく知りたい方や、マンション購入のサポートを希望される方は、お気軽にお問い合わせください。